ダイナミックDNSを独自ドメインで、そのうえwebはblogger、メールはlive.com (outlook)で送受信ともそのドメインでというネームサーバの設定のはなし

BINDだのDNSだのっていうのは仕組みや歴史からして魑魅魍魎渦巻く世界であり、できれば知らん顔で素通りして生きていたいものです。IPアドレスとドメイン名の紐付きをサクっと登録しときたいだけなのに、なんでこうも難解なのか間口が狭いのか。研究畑のヒトは無駄に頭がいいからシロウトには冷たいです。勉強してくりゃいいじゃん?的な。商業ベースなら客先で背広組の社内ITが怒りまくって殉職者が出るレベルの設計ですよね。流行りの言葉でいうところの激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームとかですか。

ここに記事を上げるということは激おことか言ってられなくなったからなのですが、最近dyndnsの無料サービスのハードルがあがって月イチで実ログインしろ(更新だけではダメ)みたいな話になりましたよね。そんなもん自動化があたり前の世界で人間がいちいちやってられるかと悲しみに打ちひしがれておりました。

そうこうしているうちに以前バリュードメインに他所で購入した独自ドメインを移行したのですが(安かったので)、dyndnsなんかに頼らなくてもバリュードメインにあるダイナミックDNSサービスが利用できることが分かりました。DiCEとかもそのまま使えるし。さらに

  1. 自分でブログをホストするのがダルいので、bloggerを自前のドメインで運用したい
  2. サブドメインなし独自ドメイン名(wwwとか無いやつ)でbloggerを使いたい
  3. メールサーバの管理もダルいので、live.com/outlook/旧hotmailで受信も送信も自前ドメインでやりたい

の3点追加、ヘタに不正確な詳細は書けませんので結果から言いますけど、バリュードメインでドメイン名を保持する値段だけで全部設定可能です。ホント、ダイナミックDNS登録1件いくらみたいなサービスプロバイダは一体何を考えているのかと。

一瞬メール転送とダイナミックDNSの同時利用はバリュードメインもしくはenomで購入したドメインじゃないとダメー?みたいな印象を受けましたけれども、そんなことはありません(でした)。メール転送はする、でもネームサーバはns1.value-domain.comから始まるものを使います。(設定画面だと転送するなら上位サーバ指定しろといわれますけど無視)

Live.comの独自ドメイン運用の仕方はこちらを参考にしました。
http://live.bzstyle.net/archives/add_account.html
引用だけで恐縮ですが、実際の画面辿ってくだけでもある程度把握できます。登録がサスペンド状態になる場合はDNSの設定が未完了あるいは変更が伝播してくるまでに時間がかかるからです。気長に待ってリロードするといつのまにか完了してます。

bloggerのほうは、naked domain(サブドメインなしのドメイン名、wwwとかついてないやつ)はダメですみたいなことがどっかに書いてあるような気がしますが、気にせずバリュードメイン側ではCNAMEを@で設定しちゃってください。それとは全然関係なくbloggerの設定画面では生ドメイン転送する?っていう項目がちゃんと出てきます。実際みてみるとリダイレクトが起きてるだけなんですけどね。結果的に変更したのは

  • メール転送をしたいと思いつつ、バリュードメインのネームサーバは「当サービス内」、ns1.value-domain.comで始まるやつ、なんたら.dnsv.jpじゃないほうを使う
  • bloggerに指示されたcnameレコードを3つ、@とwwwと指定文字列で追加
  • live.comに指示されたmxレコードを2つ
  • ダイナミックDNSで更新するためのホスト名をaレコードで1つ

独自ドメインの参照先を他のサービスにしてたりするとずっと一蓮托生しないといけない感じがしますが、ウェブ用メール用にGoogleとLive.comの二手に分けても大丈夫だったのは収穫でした。

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